2016-01-21 保険のセールス 「何としてもセールスの実績で永住権を」、とがんばりつづけたのだが、なかなか事態は進展しない。 先にいったように、保険のセールスという職業は、どこかうとんじられていた面があった。 実際、わたしが書類を申請したとき、そこの移民局の局長は、「保険屋なんて五セントで一ダースも買えるような職業だから、受理などとんでもない」と公言したのである。 おそらく、前例もなかったのだろう。こう押しても引いても開かぬ扉に業を煮やしたわたしは、最後の手段を取ることに決めた。